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ポーカーのストラドル:アクション順・実効スタック・SPRの計算

カテゴリー: 基礎 | 日付: 2026年9月4日 | 著者: GTO Gecko

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暗いティール色のポーカーテーブルに、額の異なる3つのライブブラインド用チップが並び、プレイヤーがプリフロップのアクションを待っている。
ストラドルは、カードが配られる前のライブブラインドとプリフロップの順番を変えます。

ストラドルが入ったら、最初に確認するのは「何bb深いか」ではなく、その店のルールです。許されるポジション、額、リストラドル、最初と最後にアクションする席、最小レイズ先を確定してから、実効スタックを最大のライブストラドルで割ります。2bbのストラドルなら200bbは100ストラドル相当になりますが、フロップのSPRが必ず半分になるわけではありません。

この記事では、2026年のWSOPライブキャッシュルールを条件の決まった1例として使い、日本の現行ルール2例と比較します。以下のハンドと数値は計算手順を検証するために作った例で、推奨レンジ、特定店舗での裁定、収益の見込みではありません。表と検算データはテーブルを離れた復習に使い、実戦ではディーラーやフロアの案内を優先してください。

本記事はGTO Geckoが制作しています。後半で自社製品の対応構成を紹介しますが、記事の計算は製品出力ではなく、公開データと独立した検算スクリプトから再現できます。

狭い画面では図を横にスクロールできます。

WSOPライブキャッシュ規則を使う8人制ノーリミットのプリフロップ順。UTGが20をストラドルした場合はUTG+1から始まりUTGが最後、BTNが20をストラドルした場合はSBから始まりBTNが最後。別枠で5/10の通常ポットはSPR 26.2667、20ストラドル時は12.5161と示す。
同じ2,000チップでも、ライブストラドルと実際のプリフロップ投資によって順番・ポット・SPRが変わります。図の順番はWSOP 2026 Live Action Rule 22のプロファイルに限定したものです。

ストラドルは「店ごとに条件が違う追加ブラインド」

ストラドルを採用するゲームでは、自分のホールカードを見る前に追加のブラインドベットを置きます。PokerStarsの現行ルール解説は、一般的なUTGストラドルを「任意の第3ブラインド」と説明しています。ただし、任意か必須か、置ける席、額、ライブベットとして残る権利、ラストアクションはハウスルールごとに確認が必要です。

狭い画面では表を横にスクロールできます。

運営者が公開しているルールの比較(2026年9月4日確認)
プロファイル公開されている内容公開ページだけでは決められないこと
WSOP 2026 Live Action Rule 22ブラインドゲームのライブキャッシュ。テーブル表示に別指定がなければ任意で、既定は2BB。UTGまたはBTNが置け、競合時はBTN優先。直後の席から始まり、ストラドラーが最後にオプションを持つ。未オープン時の最小レイズ先はストラドル額の2倍。リミットゲームのBTNストラドルは不可。テーブル表示で別指定された額や、ゲーム別の上限。これはWSOPトーナメントのストラドル許可を示す規則ではない。
MUSASHI POKER ROOM 渋谷UTGからBTNまで、2倍ずつのリストラドルが可能。掲載ページには完全なアクション順と最小レイズ先の定義がない。額の並びだけから推測しない。
SEEDストラドルを採用していない。採用されていないため、ストラドル前提の順番や単位を持ち込まない。

3つは矛盾しているのではなく、別々の運営プロファイルです。ページは更新される可能性があるため、実際のプレイ時には最新のテーブル表示、ハウスルール、フロアの裁定を確認します。

まず「ルールカード」を1枚作る

ハンド履歴や口頭説明から、次の項目を同じ欄に写します。空欄を「一般的には」で埋めると、アクション順も計算もずれます。

WSOPルールを8-maxに当てはめると、誰から始まるか

8-maxのノーリミットホールデムを想定し、席を時計回りに BTN → SB → BB → UTG → UTG+1 → LJ → HJ → CO と置きます。WSOPの2026 Live Action Rule 22では、ライブストラドルの直後から始め、ストラドラーを最後に回します。同じ規則でも、リミットゲームではBTNストラドルを認めていません。

2BBストラドル時のプリフロップ順
ストラドルアクション順最初最後
UTGUTG+1 → LJ → HJ → CO → BTN → SB → BB → UTGUTG+1UTG(オプションあり)
BTNSB → BB → UTG → UTG+1 → LJ → HJ → CO → BTNSBBTN(オプションあり)

同じルールでは、2BBのストラドル後に最初のプレイヤーが行える最小のオープンレイズは4BBへのレイズです。「2BBを追加する」と「4BBまで上げる」を混ぜないよう、レイズ先で書きます。UTGとBTNの希望が重なればBTNが優先されます。これは上記WSOPライブキャッシュの答えであり、別の店舗にも当てはまるとは限りません。

ここで変わるのは、プリフロップの開始位置とストラドラーのオプションです。フロップ以降まで「ストラドラーが最後」と延長しません。通常どおり、残っているプレイヤーのボタンに対する位置で順番を確認します。基本の席順はポーカーのポジション解説も参照してください。

実効スタックの換算とフロップSPRは別計算

開始時点で対戦する2人の小さいほうの総スタックを D、現在最大のライブストラドルを S とすると、ストラドル単位の総実効スタックは次の式です。

総実効スタック(str) = D ÷ S

5/10でポスト前のD = 2,000、S = 20なら、2,000 ÷ 20 = 100str。名目上は2,000 ÷ 10 = 200bbです。ストラドラー本人のポスト後残高は1,980、つまり99str。総実効スタックの単位換算と、アクション時の残高を分けます。

一方、フロップSPRはフロップ開始時の実効スタック残高 ÷ 実際のフロップポットです。誰がいくらオープンし、何人がコールしたかが決まるまで計算できません。

フロップSPR = フロップ開始時に残る小さいほうのスタック ÷ フロップポット

ポスト前のD ÷ Sは開始時の単位換算、SPRはプリフロップ終了後の状態です。同じ数として扱いません。

5/10、開始2,000チップの構成例

アンティとレーキは0。いずれもブラインドを置いていないプレイヤーがオープンし、同じくブラインドを置いていない別の1人だけがコールします。ブラインドとストラドルを置いたプレイヤーはフォールドしたものとします。

同じ2,000チップから始めたフロップSPR
条件プリフロップフロップポット参加した2人の残高SPR
ストラドルなし30へオープン、1人コール5 + 10 + 30 + 30 = 752,000 − 30 = 1,9701,970 ÷ 75 ≈ 26.2667
UTGが20をストラドル60へオープン、1人コール5 + 10 + 20 + 60 + 60 = 1552,000 − 60 = 1,9401,940 ÷ 155 ≈ 12.5161

表示値どうしの比は12.5161 ÷ 26.2667 ≈ 0.4765で、丸め前の分数から求めても小数第4位は同じです。0.5ちょうどではありません。ストラドルありのケースでは強制ポストの合計が35チップになり、3strへのオープン後の残高も97strになるため、分母と分子の両方が変わります。参加人数、レイズ額、コール数、強制ポストが変われば比も変わります。

自分の条件を検算する場合は、記事例の入力と正解値(JSON)独立したPython検算スクリプトを使えます。PythonはJSONの入力から分数を組み立て直し、表示時だけ小数第4位に丸めています。

解を見る前に、実際のプロファイルを合わせる

GTO Geckoの現行製品ページは、計算済みプリフロップライブラリにストラドル、アンティ、レーキのバリエーションがあると案内しています。より狭く確認できる構成として、公式ランディングページには8-max・ストラドル+アンティ・200bbのキャッシュゲーム用パックが記載されています。

ただし、これは任意の店舗ルール、任意のスタック、任意のハンドをその場で置き換えられるという意味ではありません。まずルールカードを作り、席順、ストラドル、アンティ、レーキ、深さ、可能なアクションが一致する収録スポットだけを比較します。利用できるライブラリは日本向けApp Storeの現行掲載情報にあるとおり、契約プランと収録範囲によって異なります。解の作り方と前提の読み方はGTO Geckoのソリューション作成方法で確認できます。

よくある質問

2倍のストラドルでスタックは半分になりますか?

チップ残高は半分になりません。ストラドル単位で表した総実効スタックが半分になります。200bbは100str相当ですが、フロップSPRは実際のベット、コール、ポット、残高から別に計算します。

ストラドラーは必ずプリフロップで最後ですか?

必ずではありません。WSOP 2026 Live Action Rule 22では最後にオプションを持ちますが、それを別店舗へそのまま当てはめることはできません。「ストラドル可」だけでなく、最初と最後の席、オプションまで確認してください。

リストラドルが2倍ずつなら、アクション順も計算できますか?

額の列だけでは決まりません。MUSASHIの掲載ページはUTGからBTNまで2倍ずつ可能としていますが、完全な順番や最小レイズ先はそのページに定義されていません。現場で最新ルールを確認し、空欄を埋めてください。

データ・方法・出典

5/10の2ケースは、同じ2人の開始スタックを2,000、アンティとレーキを0とした決定論的な構成例です。JSONの入力からポット、残高、SPR、比率をPythonで再計算し、記事の表示値と照合できます。アクション順は一般化せず、明記したWSOPライブキャッシュプロファイルだけに適用しています。

結論は、ストラドルの額だけを見てレンジやSPRを決めないことです。ルールカードでアクション権を確定し、D ÷ Sで深さの単位をそろえ、プリフロップが終わってから実際のポットと残高でSPRを計算すれば、別の店・別の構成を同じゲームとして扱う誤りを避けられます。